飛ぶ劇場 IRON

東京芸術劇場で飛ぶ劇場のIRONを観る。
長崎と朝鮮半島の間にある太平洋戦争後独立国家となったカテル島、北朝鮮を友好国家とする全体主義国家であり鎖国政策によって経済は行き詰まりをみせている。島の特産品鉄鉱石も産出量が減り、一般国民の生活はどん底に落ちている。
まさにあの国をモチーフとしていることはまちがいありませんが、会話が長崎弁なもんで複雑な感情です。
初演が7年前だそうで、その当時の北朝鮮の知識しかなくて見たら衝撃だったろうけど、今となってはリアル北朝鮮ウォッチングのほうが興味深いかも。でも閉塞からの脱出ってテーマが背景や挿入される踊り、光の演出が組み合わさってよかったです。
飛ぶ劇場の芝居をみるのが7度目くらいになると思うんだけど、今回は天才卓球少女(16歳)役の役者さんが毎回(出てないときもあったかもしれないけど)気になります。実年齢は20代後半くらいだと思うんだけど、ロリフェイスと一歩間違うとただの棒読みになる台詞回しで、その人でてくると舞台が一気に危うくなるように感じるです。でも日常空間に現れた異分子って感じはすごくでてるので、どこまで狙いなのかわからない部分も印象に残る原因ですね。
帰りしな物販コーナーを少しみて何も買わずに帰ろうかというときに、「あれ見覚えのある顔だったような、(リアルに2度見して)あ、スエちゃんだ(前述の天才卓球少女)」と物販コーナー売り子にでてたのに遭遇、おもいきり目が合って満面の笑顔を返されちょっとドキっとしていまいました。「Tシャツ買って」ってことなんでしょうけど。