大川興行 Show The Black 2 イウ コエ オト

スズナリに大川興行の「イウ コエ オト」を観に行く。ほぼ1ヶ月ぶりの観劇、観たいのあったんだけどなあ、ヨーロッパ企画とかブルドッキングヘッドロックとか。
 確かに1作目も実験作としてだけでないおもしろさがあったけど、大川興行の本公演はついに3年連続の暗闇劇。東京フレンドパークレギュラーのフランキー為井という安定物件が去り、江頭2:50バブルがはじけ、お笑いブームの風に乗る芸人もなく、夢の遊民社党的な舞台への投資も本多からスズナリへ、舞台セットも金がかからない暗闇劇という苦肉の策か?こんな疑問がわいてしまうのも、去年の本公演が一昨年の暗闇劇1作目の再演だったというとこからなんですけど、そんな邪推を吹き飛ばすすばらしい舞台でした。
 客席にはいるところから、ふだんは舞台か楽屋へ通じる裏側にまわされ、なんか異世界に入っていくような気分に。そして電気が落とされ暗闇に、普通の舞台ならすぐ明るくなるんだけどそっからは音だけの世界、無駄にテンションがあがる。
 まるでキャラメルボックスみたいな(ギャグに関しては格が違うけど)ストレートな感動話だったんだけど、主人公が盲人という設定で、見えてないということを脳内補完せざるをえないはずが、今回は俺も見えてない。これは劇への入り込み方が格段に違うよ!すげーよ、大川豊