ポツドール「激情」

今日の観劇
駅前劇場にてポツドールの激情を観る。この劇団は過去に脚本なしで役者の素を見せるという手法や、劇場でピンク映画もどきなことをやったりして、演劇界にかなりの衝撃をあたえた劇団なのであるが、前回公演で普通の芝居をやり、基本的に馬鹿な若者の素の部分で魅せ、それがいいできだったのである。それから1年半ぶりの劇団公演ということで期待して観に行ったのであるが…
今回は久々に連れがいる、この劇友は大人計画にはまって以来、他の演劇に物足りなさをを感じているというか、もはや大人計画以外は観る必要がないと思ってる人なのである。この人と芝居を観に行くのは3度目だ。一度目は野田秀樹の透明人間の蒸気、阿部サダヲが主演だったのだが、さして喜んではいただけなけなかったようで、ただの役者ファンではないことを知る。次は大人計画フォロワーであるところの「はえぎわ」、この感想も「やりたいことはわかるんだけどね〜」と雰囲気だけ似ていればいいってもんでもないことを知る。それならば、次のセレクトはポツドールだ、この劇団なら1年半の休眠期間を経て大きくなって戻ってきてあるであろうというわけだ。
今回の舞台は農村で起きる愛憎劇、まあー確かにそういうのあるだろうなという共感こそすれ、前回に比べくだらなさが圧倒的に足りない。なに?メジャー目指す気?過去に裸の青年団と自分らを称していたこともあったが、ただの下世話な平田オリザを目指すのか?なんか練り込みが圧倒的に足りない感じですよ。ラストは短絡的すぎて不快。被差別部落のこと持ちだすんなら、ただ血が汚れてるっていうだけでは不快なだけだよ。てか、作家はどのくらい田舎の被差別部落差別をリサーチしたのか、ただゴーマニズム宣言1巻か2巻くらいでてきた台詞のパクリじゃねえのかと。騎士クラブのプロットがアダルトビデオの女犯と水戸拷問のパクリであろうことは、それを演劇として昇華させてたからいいよ。今回はただ後味悪いだけじゃ。
と、文句たらたらなわけだが、期待はしてるので次回作がんばって創ってください。ただ下世話な青年団を目指すというのであればもう知らないけど。あ、連れの感想は「静かな演劇でも台詞は聞こえるようにしなきゃね、後味悪くさせることを目的としてるなら成功なんじゃない、冷房寒すぎじゃ」でした。

今日の買い物
下北沢の本屋
裁判大噴火 〜若手芸人渾身の裁判傍聴記〜 阿蘇山大噴火

今日のギャンブル
宝塚記念の結果…聞くな…