パリアッチ

昨日、全労済ホールスペースゼロにパリアッチを観に行った。
 現実と幻想が入り組んでて抽象的な表現も多いがけど、ストーリーはかなりロジカル。張られた伏線が見事に全て片づけられるのはすごい。それでいてすごく美しいラスト。このあたり「しかたがない穴」に雰囲気が似てるけど「しかたがない穴」は一人が現実に作った仕掛けで引っかき回され、ラストは幻想?(ここの解釈は一筋縄ではいかないが)で終わるけど、「パリアッチ」は一人の幻想が作り出した人間によって状況が変わっていって、ラストは現実にハッピーとアプローチは違う。
 ペンギンプルペイルパイルズ公演と違ってパンフには舞台裏の裏としてネタバレあり、パンフを先に買う人は開演前に読んじゃ駄目よ。終わって開場を出る前に「全然わけわかんなかった」という声を2回聞いたので必要なんでしょう。片桐仁目当ての客も多数いそうだし…片桐の使い方が後藤ひろひと・G2よりうまかったのか、本人が成長してるのかすごくいい演技してましたけどね。
 瀬戸カトリーヌってこういう芝居もやるんだね、三谷作品での明るいキャラしか見たこと無かったから意外。
 しっかし倉持作品では久しぶりの小林高鹿、最近大きい舞台続いてるからね〜次回はスズナリに帰ってくるよ、楽しみ。